脱毛症
脱毛症にはいわゆる円形脱毛症などの病的脱毛と、加齢現症による生理的な壮年性脱毛があります。
円形脱毛は、ストレス説・栄養障害説など考えられていますが原因は不明です。まれに自己免疫甲状腺疾患や膠原病など内科的要因が原因となることもあります。
たいていは数ヶ月～半年程度で自然治癒しますが、難治性や再発性のものは整容的な面で患者を悩ませます。治療は程度に応じ、外用剤・内服・液体窒素療法・局所注射などがありますが、完璧なものはなく、根気良い治療が必要です。
壮年型脱毛は男性と女性によって治療が異なります。いずれも自費診療となります。
男性型脱毛は、文字通り男性ホルモンの影響を受けるのでプロペシア（抗男性ホルモン剤）が極めて有効です。また、ミノキシジル（発毛作用・血流改善）の外用を併用するとより効果的とされています。
女性型脱毛はプロペシアのような特効薬はまだ残念ながら開発されていません。しかし、パントガール（内服サプリメント）が現時点では脱毛を抑止し、抜け毛を減らす唯一の内服薬です。また男性と同じくミノキシジルの外用を併用するとより効果的です。
